無名精神科看護師のただの戯言ですよ。

『看護は思いやり』を信念に活動する大学教員の戯言です。

精神看護学実習で学んでほしい3つのこと〜大学教員キャリア迷子物語〜

目次

2023年12月。

先日、今年も無事に精神看護学実習を終えた。

今回は僕が実習で学生へ伝えたいことを述べていこうと思う。

これは不器用な生き方しかできないムメカンが教授になるまでの

苦労や葛藤を描くリアルストーリーである。

僕の生き方や考え方が少しでも誰かの役に立てれれば幸いである。

教え過ぎは混乱を招く

教育する立場になって僕が常に気を付けていること。

教え過ぎない。

これに尽きる。

精神看護の魅力や楽しさをついつい伝えたくなるが、

僕は伝えすぎる癖があるため、かなり抑えている。

その中でもこれまで学生教育に携わってきて、

僕が働いてる大学の実習で学んでほしいことをこれから3つ書いていきたい。

大学によって実習の到達目標は多少の違いはあるが、

概ね、どの大学も学生の到達目標に変わりはないと思うので、

参考にはなると思う。

知るということ

スティグマをなくす。

精神疾患をもっているという烙印、差別、偏見など。

スティグマの最大の要因は知らないことだと思う。

これまで関わってきた多くの学生は

精神疾患をもっている人たちとの関わりがない。

【知らない】は不安を助長するし、怖さを生む。

現に僕も精神科の実習に行くまで怖かった。

そのため、まずは知ってもらうこと。

そして、必ず僕は学生と最後の面談では、

実習前と実習後の精神科のイメージについての

振り返りを行っている。

ゼロにしようとは思わない。

この実習で少しでも精神科のイメージが変わってくれたのであれば、

僕はそれで良いと思っている。

新たな視点

精神の実習では、ほぼ慢性期の患者を受け持つ。

その中で学生はこれまでの問題解決型の思考では、

看護が展開できずに頭を抱えてしまう。

もちろん精神科看護においても問題解決型の思考は大切ではあるが、

僕はこの実習では、あえてやめてほしいと学生に伝えている。

ストレングス(強み)の視点。

患者のできているところに着目して関わってほしい。

わからなくていい。

何となくでいい。

精神の実習では何か…患者の強みみたいなところを見つけて

看護してたな…で全然良い。

こういった看護の方法もあるんだと知ってもらうことが重要。

コミュニケーションの難しさ

たかがコミュニケーションされどコミュニケーション。

精神の実習を通して、改めて

コミュニケーションの難しさを体験してもらうこと。

ただ…患者と話すだけなのに

なぜか話せない。

何を話せばいいのかわからない。

会話が続かない。

そんな学生へ僕はいつも言うことは決まっている。

困っているの誰かな?

患者さんじゃなくて困っているのは自分の方じゃない?

患者さんはそのときどんな表情をしてるのかな?

もしかすると一緒にいるだけで嬉しいと思っているかもね!

これを言うとさらに学生は頭を抱えてしまうが、

精神の実習は患者との関わりにおいて悩む実習でもあると思っているので、

悩むのが正解だよといつも伝えている。

そして、この実習を通して、

精神科の看護師は一つ一つのコミュニケーションにおいて、

考えて関わっていたり、意図的に関わっているということを

学生に伝えている。

そうすることでコミュニケーションの奥深さを学び、

そして何より

精神科看護師ってカッコいいなと思ってもらいたいから。

 

※ここに記載されたものは僕個人の意見であり、

所属する組織を代表するものではありません。

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